命を迎えるということ──うちの子が教えてくれたこと
犬を迎えることは、かわいさ以上に「命を預かる責任」です。
初めて犬と暮らすとき、人はどうしても「かわいい」「癒される」という気持ちが先に立ちます。けれど実際に一緒に暮らしてみると、その奥にある“命を守る重さ”に気づかされます。
うちの子との日々を思い返すと、あの子たちが教えてくれたのは「愛情」と「責任」がいつも隣り合わせであるということでした。この記事では、私自身の経験を通して、命を迎えることの意味を改めて考えてみたいと思います。
命を迎える瞬間の重み
十数年前、ホームセンターの片隅で出会ったM・シュナウザーの兄犬。
小さな体でこちらをじっと見つめていたあの瞬間を、今でも鮮明に覚えています。
その子を「うちの子」として迎えた瞬間から、私たちの生活は大きく変わりました。
命を迎えることは、ただ「かわいい存在を家に連れてくる」だけではありません。
その子の一生を引き受け、家族として共に生きる覚悟を持つことでした。

保護犬と家族(画像出典―au損保)
迎えたその日から、生活リズムは犬中心になります。
散歩の時間、食事の時間、トイレのタイミング──すべてが「この子のため」に変わっていきました。でもその変化は負担ではなく、むしろ「家族が増えた喜び」そのものでした。
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うちの子の場合冬はベッドをふかふかにして毛布を添えると、
自分の体形に合った寝床を上手に作って眠っていました。
その姿はとても愛おしく、今でもほっこりする思い出です。
うちの子たちが教えてくれた責任
毎日の散歩、食事の準備、病気のケア──その一つひとつが「命を守る責任」でした。
うちの子たちは、私に「小さな積み重ねが命を支える」ことを教えてくれました。
その責任は義務ではなく、愛情の形でもあったのです。
| 責任の種類 | 具体的な日常 | うちの子の事例ピックアップ |
|---|---|---|
| 健康管理 | 毎日の散歩・食事・水の管理 | 雨の日でも短い散歩を欠かさず続けた/年齢に合わせたフード選び |
| 医療への対応 | 病気やケガの際に病院へ連れて行く | 耳の炎症で通院し、薬を嫌がるのを根気よくケア シニア期は食事療法・病状管理と月に1度の検査など、うちの子もよく頑張ってくれました。 |
| 精神的な支え | お留守番の不安を減らす工夫 | 遊べるおやつをそっと置いて、さりげなく出かけた |
| 最期まで寄り添う覚悟 | 老いと別れを受け止める | 視力を失って夜泣きが増えたので、最期の日まで添い寝をしたら安心してくれました |
こうした日常の積み重ねは、時に大変なこともあります。
でも、そのすべてが「この子のためにできること」だと思うと、不思議と苦になりませんでした。
むしろ、うちの子たちが私に「生きる力」や「優しさ」を教えてくれていたのだと、今では感じています。
仲良く遊んでいるシュナウザー犬(画像:オリジナル制作)
別れが教えてくれたこと
やがて訪れた別れの瞬間。
悲しみは深くても、うちの子は「命を迎えることの意味」を最後まで教えてくれました。
命を迎える以上、必ず別れがある──その覚悟もまた、責任の一部だと知りました。
闘病生活では、不安や迷いが何度もありました。
でも、あの子たちは弱音を吐かず、ただ前を向いて生きていました。
その姿から、私は「諦めないこと」が生きる力になると学びました。
保護犬を迎える未来へ
うちの子との経験を通して、
「次に迎えるなら保護犬にしたい」と思うようになりました。
当時、動物保護の番組をよく見ていました。
野犬、多頭飼育崩壊、ブリーダー崩壊、ペットショップの裏側──
そこには、人間の都合で傷ついた犬猫たちの姿がありました。
無責任な人間に見放されながらも、
その眼には怒りはなく、ただ遠くを見つめているだけ。
その姿を見て、「この子たちにもう一度、安心できる場所を」と強く思うようになりました。
保護犬との出会いは、「命をつなぐこと」であり、
「命を迎える責任」をより丁寧に果たす選択でもあります。
そして、今までの分も幸せに過ごしてほしい──
そんな願いが自然と生まれました。
保護犬を迎える準備チェックリスト
- □ 家族全員が「命を迎える責任」を理解しているか
- □ 経済的に医療や食事を支えられるか
- □ 毎日の散歩やケアを続けられるか
- □ 別れの瞬間まで寄り添う覚悟があるか
- □ 保護団体の譲渡条件を確認しているか

保護犬を迎えた日(画像:オリジナル制作)
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まとめ:命を迎えることは、愛を育てること
命を迎えることは、責任と愛情を同時に育てること。
うちの子が残してくれた学びを、次の命へとつなげていきたいと思います。
この記事が、読者の皆さんに
「命を迎えることの意味」を考えるきっかけになりますように。



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