犬を迎えることは、かわいさ以上に「命を預かる責任」。
うちの子との記憶を通して、命を迎えることの意味を考えます。
命を迎える瞬間の重み
十数年前、ホームセンターの片隅で出会ったM・シュナウザーの兄犬。
その子を「うちの子」として迎えた瞬間から、私たちの生活は大きく変わりました。
命を迎えることは、ただ「かわいい」存在を家に連れてくるのではなく、家族として共に生きる責任を背負うことでした。

うちの子たちが教えてくれた責任
毎日の散歩、食事の準備、病気のケア──その一つひとつが「命を守る責任」でした。
うちの子たちはは、私に「小さな積み重ねが命を支える」ことを教えてくれました。
その責任は義務ではなく、愛情の形でもあったのです。
| 責任の種類 | 具体的な日常 | うちの子の事例ピックアップ |
|---|---|---|
| 健康管理 | 毎日の散歩・食事・水の管理 | 雨の日でも短い散歩を欠かさず続けた 年齢&健康状態に合わせたフード選び |
| 医療への対応 | 病気やケガの際に病院へ連れて行く | 耳の炎症で通院し、薬を嫌がるのを根気よくケアした |
| 精神的な支え | お留守番の時 | 遊べるおやつをそっと置いて、さりげなく出かけた |
| 最期まで寄り添う覚悟 | 老いと別れを受け止める | 最期の瞬間までそばにいて、静かに見送った(視力を失って夜泣きが増えたので、その日まで添い寝をした) |
別れが教えてくれたこと
やがて訪れた別れの瞬間。
悲しみは深くても、うちの子は「命を迎えることの意味」を最後まで教えてくれました。
命を迎える以上、必ず別れがある──その覚悟もまた、責任の一部だと知りました。
そして何度も共に乗り越えた、闘病生活から「諦めない」ことが生きる力になると感じています。
保護犬を迎える未来へ
うちの子との経験を通して、「次に迎えるなら保護犬にしたい」と思うようになりました。
当時人気だった動物保護や様々な活動のTV番組を観ていました。
野犬・多頭飼育・ブリーダー・ペットショップの崩壊などから犠牲になった犬猫たちの悲惨な現状。無責任な人間に見放されながらも、その眼には怒りはなく遠くを見つめているだけでした。
保護犬との出会いは、「命をつなぐこと」でもあり「命を迎える責任」を、より丁寧に果たすための選択なのではないでしょうか。そして今までの分も幸せに過ごしてほしいと思います。
保護犬を迎える準備チェックリスト
- □ 家族全員が「命を迎える責任」を理解しているか
- □ 経済的に医療や食事を支えられるか
- □ 毎日の散歩やケアを続けられるか
- □ 別れの瞬間まで寄り添う覚悟があるか
- □ 保護団体の譲渡条件を確認しているか

まとめ:命を迎えることは、愛を育てること
命を迎えることは、責任と愛情を同時に育てること。
うちの子が残してくれた学びを、次の命へとつなげていきたい。
この記事が、読者の皆さんに「命を迎えることの意味」を考えるきっかけになりますように。



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