犬と人をつなぐ社会──保護犬支援の広がり
犬との暮らしは、個人の喜びだけでなく、社会全体の課題とも深くつながっています。
保護犬支援は「特別な人がする活動」ではなく、誰もが関わることのできる命の取り組みです。
犬を迎える人も迎えない人も、地域の仕組みや支援の輪によって命を守ることができます。
この記事では、全国の統計データや地域の取り組みをもとに、保護犬支援の“今”をわかりやすく紹介します。
全国統計から見える現状
- 令和5年度(2023年度)の環境省統計によると、全国で犬猫合わせて44,576頭が自治体に引き取られました。
- そのうち犬は19,352頭、猫は25,224頭。
- 譲渡された数は犬9,997頭、猫18,160頭。
- 〇〇〇数は犬2,118頭、猫6,899頭でした。
- 年々〇〇〇数は減少し、譲渡率は上昇傾向にあります。
この数字からわかるのは、自治体に引き取られる犬猫の数は減少傾向にある一方で、 譲渡率は確実に上昇しているということです。
背景には、SNSの普及、譲渡会の増加、保護団体の活動強化などがあり、 社会全体で命を守る意識が高まっていることが読み取れます。
1. 保護犬支援の現状
- 日本では年間数万頭の犬が保護されています。
- 保護団体や自治体が協力し、譲渡会やSNSを通じて新しい家族を探しています。
- 支援の輪は年々広がり、地域ごとの取り組みも多様化しています。
一方で、地域によっては譲渡率に大きな差があることも課題です。 都市部は譲渡希望者が多い一方、地方では引き取り手が見つかりにくいケースもあります。 また、保護団体の多くは寄付やボランティアに支えられており、 人手不足や資金不足が続いている地域も少なくありません。
| 地域 | 引取り数(犬) | 譲渡数 | 譲渡率 | 特徴的な取り組み |
|---|---|---|---|---|
| 新潟県 | 約400頭 | 約250頭 | 62% | SNS発信・地域ボランティア散歩 |
| 東京都 | 約1,200頭 | 約700頭 | 58% | 譲渡前講習の義務化 |
| 大阪府 | 約900頭 | 約500頭 | 55% | 譲渡会+しつけ教室 |
| 福岡県 | 約600頭 | 約400頭 | 67% | 保護犬カフェでの譲渡促進 |
2. ボランティアの力
- 散歩や世話をするボランティア
- 譲渡会の運営や広報活動
- 医療費やフードの寄付
ボランティアには、散歩やケアだけでなく、写真撮影、SNS発信、物資の仕分け、 一時預かり(預かりボランティア)など多様な役割があります。
特に一時預かりは、犬が家庭環境に慣れるための大切なステップであり、 譲渡率向上に大きく貢献しています。

「画像:オリジナル制作」
地域別の事例
各自治体や団体が独自の工夫を凝らし、譲渡率向上に成功しています。 保護犬支援は「社会全体の文化」として広がりつつあり、 読者が「地域でできる支援」を考えるきっかけにもなっています。
🟢 新潟県
- 新潟市動物愛護センターでは、譲渡会やSNS発信を積極的に実施。
- 譲渡率が全国平均より高い水準を維持しています。
- 地域ボランティアが散歩やケアを担当し、犬の社会性を育ててから譲渡につなげています。
🟢 東京都
- 東京都動物愛護相談センターでは、譲渡前講習を義務化。
- 飼い主が「終生飼養」の責任を理解した上で譲渡される仕組みを導入。
- これにより、再放棄の防止につながっています。
🟢 大阪府
- 民間団体と連携し、「譲渡会+しつけ教室」を同時開催。
- 新しい飼い主が犬の行動を理解しやすくなり、譲渡後のトラブル減少に効果を上げています。
🟢 福岡県
- 「保護犬カフェ」という形で、犬と触れ合いながら譲渡を検討できる場を提供。
- 若い世代や家族連れの参加が増え、譲渡数の増加につながっています。

(画像出典ーしっぽ)
3. 企業や社会の取り組み
- ペット関連企業による寄付や物資提供
- 学校教育での「命の授業」
- SNSやメディアでの啓発キャンペーン
近年では、一般企業もCSR活動として保護犬支援に参加しています。 社員ボランティア制度の導入、売上の一部寄付、啓発イベントの開催など、 企業の関わり方も多様化しています。
また、学校教育では「命の授業」が広がり、子どもたちが動物福祉を学ぶ機会も増えています。
4. うちの子が教えてくれた社会への視点
- うちの子との暮らしを通して、「命を迎える責任」は個人だけでなく社会全体で支えるものだと気づきました。
- 保護犬を迎える未来は、社会の支援と理解があってこそ安心して選べると感じました。

「画像:オリジナル制作」
5. まとめ:犬と人をつなぐ社会へ
- 保護犬支援は、命を守り、人と人をつなぐ活動でもあります。
- みんなで「自分にできる支援」を考え行動することが大きな支えになります。
- 小さな一歩が、犬と人をつなぐ大きな未来につながると感じました。
今日できる支援は、小さなことでも十分です。
・SNSで保護団体の投稿をシェアする
・使わなくなったタオルや毛布を寄付する
・譲渡会に足を運んでみる
・地域の動物愛護センターを調べてみる
こうした一歩が、命をつなぐ大きな力になります。
次の記事はこちら:10. 犬と人をつなぐ未来

【参照元】
・保護犬エル「保護犬を支援する5つの方法|寄付・ボランティア・物資提供など今すぐできる支援策まとめ」
・PETOKOTO「保護犬・保護猫たちの幸せを繋げよう!クラウドファンディング実施中の保護団体を紹介」
※本記事は上記の公開情報を参考に、筆者がわかりやすく整理・要約したものです。


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